ねえ

2007年2月5日
大切なひとたちの中
ふと触れた誰かの中
尖らせた指先で爪跡だけ残してさよなら。

それだけで消えれたら好い。
そう云う生き方をしたい。

かたちでなんて残らないで
色で、音で、文字でなんて残さないで
褪せてしまう、薄れてしまう、希釈されてしまう
冷凍保存なんてされたくない。
ねえ、僕等は刹那を重ねるしか生きる術が無いんだよ。

最初から消えるもので残すのが僕等、丁度好い。

あなたの残した痛みと傷跡は
もう疾うの昔に消えてしまったけれど。
あまい幸福だけは残っているよ。

きっとずっと
こうしてやわらかな中毒で、ゆるゆると窒息してゆくんだ。



(ねえ、やっぱりさ、僕等、死にたくなったりするけども 何の因果か此処迄歩いて来てしまって、こうして息をしているけれど でもね、たまに思うんだよ あなたが、僕が望むのは、一体何なんだろう、って。)

嗚呼。
何時か何時か。

わたしが     て、そうして    る。

そんなことがあるやも知れないね。

 

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